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 2020.03.20(非理法権天・・・)

  今日の朝刊を開くと、懐かしい言葉が目に飛び込んできた。「非理法権天」という言葉をご存じだろうか、多分今の若い方には馴染みのない
 言葉だろう。今から約600年以上前の南北朝時代に活躍した武将楠木正成を象徴する言葉として語り継がれている。

  
「ひりほうけんてん」と読む。その意味は非(非常識、理不尽な事)は理(理論整然とした行い)に敵のう事なし、理は法(法律や法則)に敵のう事なし、
 法は権(権力や権勢)に敵のう事なし、権は天(全てを司る天(神)の意思)に敵のう事なし、天に勝るものなし。

  楠木正成親子は負け戦が明白な湊川の戦いで天の意に従い最後まで勇敢に戦い、あとに残る者の幸せを想い、
 国の先行きを思いながら自害して果てた。

  昭和20年4月7日、海上特別攻撃隊として沖縄を目指した「戦艦大和」のマストにもこの幟が翻っていたことを私は忘れない。