格納庫
2019.05.09(今年のツーリングは?)
長い10連休も終わって世間にはいつもの慌ただしさが戻ってきたようだが、しかし今のオレは365日連休のようなモノである・・・。(笑)
さて今日はお天気も良くなったようだし久しぶりに車でも洗うとしよう・・・。^^;
ところで、今年のツーリングは5年前に走った東北にもう一度行ってみようかと考えているのだが・・・。
5年前は若い頃仕事で一時期住んでいた懐かしい場所を巡りながら、十和田湖の奥入瀬や八甲田など主に青森県を走った。
しかし、一番走りたかった岩手県の八幡平には雨に阻まれて行けなかった、非常に残念で心残りではある。
そこで今年こそは懐かしい八幡平を走ってみたいと考えている。時期は9月下旬から10月上旬にかけて、約一週間の予定で・・・。
何でオレがこんなに八幡平にこだわるのかそれを今から少し話す事にしよう。
オレは二十歳の頃、東京の測量会社に勤めていた。しかし仕事は何時も出張で東北や関東の田舎ばっかりだった。
でもオレは都会よりも田舎の方が性に合ってるようで楽しかったな。(オレみたいな田舎モノには都会は疲れる、特に東京は・・・^^;
)
春先から冬の始めに掛けては東北の青森、岩手、福島県などで測量をする、寒い冬が来ると関東に戻って茨城県や神奈川県で仕事だ、毎年この繰
り返しだった。測量の仕事は結構きつかったが楽しいこともあったぞ、特に東北ではオレの大好きなリンゴが腹一杯食えるから行くのが楽しみだった。
その東北の中でも一番思い出に残る場所が岩手県の花巻市、そして旧西根町の大更だべぇ。花巻では旧花巻商業高校の学生さん達が下宿する大
きな下宿屋に寝泊まりして毎日測量に明け暮れていたが、半年近くもそこで暮らすと自然に高校生達(男女)と仲良くなって来る。近くの北上川岸辺の
イギリス海岸で彼女と良く散歩をしたモノだ。^^;
もう一つ岩手県で忘れられない場所が西根の大更である。花輪線の大更駅前にある古い旅館に下宿して三角測量をやっていた頃、毎朝現場へ向
かう作業車の中から正面に見える八幡平の綺麗な山並みを何時も羨望の想いで眺めていたんだ。
八幡平はすぐ脇の岩手山に比べると随分と低い台地状の山で、当時はマイカーなんて持てる時代ではなかったし、道路も今みたいに整備はされてい
なくて、登りたくとも簡単に行ける場所ではなかった。・・・であるからオレは頭の中で何時も夢みたいなバカな事を想像していたのであるよ。^^;
「八幡平の平らな頂上には木立に囲まれた真っ白に光り輝く大きなホテルがある。そこはオレみたいな貧乏人は訪れることが出来ず、専らお金持ちで
裕福な人たちが集う場所・・・、でもオレも一度は行ってみたいなぁ」
何でオレが当時こんなバカげた想像をしたのかというと、オレが大更で初めて八幡平を見たのは、或る年の春先の事だった。その頃の八幡平は頂上
付近にはまだ残雪があって、木立の間から見える白い雪を建物(ホテル)と勘違いしていたのだぁ。(バカだべ・・・^^;)
測量の仕事は結構辛くてな、雨の降る日が日曜日、日曜日なんて全く無いんだ。そんな毎日が長く続くと時々気持ちが折れそうになる。
そんな時にオレは八幡平を見つめて頂上の白いホテルを想像するんだ、そして「ふるさとに帰りたいなぁ」と・・・。^^;
辛くなってふるさとを思うたびに見上げる八幡平は、オレの気持ちを優しく包んで、しっかり受け止めてくれる懐かしいふるさとの山になったんだ。
オレの忘れられない山、その八幡平へこの秋行ってくる。
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