格納庫
2018.04.24(イノシシ物語3)
悲しい出来事を報告する。
昨年の秋に再びオレはイノシシと再会したのであるが、そのあと不思議なことを目撃する。ナンとイノシシが3頭に増えていたのである!!。
親イノシシが1頭にウリ坊が2頭、3頭が仲良く投げ込まれた餌を食べていたのだ。想像するにたぶん親イノシシはこの調整池にハマル前に既にお腹
に子供を宿していて、昨年の春から夏にかけて出産したのであろう。
そして、そこからオレの心配が始まる。最初から判り切っていた事だが、この調整池にはイノシシ3頭を養えるだけの餌がない、近くのジイ様が時々
投げ込む食べ残しと葦の根だけである。これから始まる厳しい冬を3頭は果たして乗り切る事が出来るのだろうか?。
それからのオレはランニングの時には食べ物の残りや野菜の屑など、出来る限り池に投げ込むことにしたのだったが・・・。
冬が始まった今年1月中頃、ウリ坊の1頭が急に見えなくなる。投げ込まれた餌を食べてるいのは何時も親とウリ坊1頭だけ・・・、オレは毎日観察す
るがもう1頭のウリ坊は全く発見出来ない。今年の冬はいつもとは比べものにならないくらい厳しい、やはりウリ坊の1頭は冬を越せなかったようだ。
それから更に今年の3月始めの寒い日だった。昨日までは投げ込まれた餌を2頭で食べていたのだが、今日は親イノシシ1頭だけが食べている・・・。
「あれ・・・おかしい・・・」残った1頭のウリ坊はどこだ、オレは寒さも忘れて必死で探す。すると池の南東の端に小さな乾いた場所がある、そこに小さな
生き物が横たわっているのを発見した・・・。
暫く足を止めて観察するがピクリとも動かない、寝ているのかもしれないと戻り道に期待を込めて再び見てみるが、全く様子は変わらない・・・。
それから、最後のウリ坊は何日も何日も同じ場所に横たわり再び動き出すことはなかった。寒い霙が降る晩に逝ったのであろう・・・。
自然は厳しくて悲しい。親イノシシは今でも毎日元気に餌を食っている、一頭だけで・・・。
この事を早くお知らせしたかったが、どうにも筆が進まずどう書いて良いのか私自身判らなかった。ご勘弁を・・・。
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