立春

詩箋の上の日本猫
きいろ結え
ニダイ
鳴り行く雨
陽時計と日々記
美娼


 babysitterのmariさん、Die+ViceのKirieさん、ANTI-KRANKEのバニラさんなど多くの人が「影響を受けたバンド」としてあげている「SCARE CROW」の唯一のアルバム。
 確かアルバムのジャケットは「白い背景に分厚い本が開いた状態で無造作におかれている」というデザインだったと思います。(自分もCDではもっていません。ダビングしてもらいました。もし中古で見つけたらご一報ください。)それがかなり目を引いたのですが・・・あと中ジャケットもメンバーの写真などは使われておらず、延々と散文詩だけが書いてあったと思います。各曲の詩に関してはVTR「如月 し けふの風や とくらむ」の中ジャケットで書かれていたと思います。
 で、曲の方ですが、波の音とピアノの音が絡むSEから始まり、そのままの流れで自然と心地よく聴くことが出来ます。というのも当「メビウスの空間」内のコーナーでも紹介しているように、「曲を集めて作品を作った」のではなく「一つの作品を起承転結にあわせて分けた」という印象を受けるからです。また、書くパートが自分が気持ちいいと思うタイミングで好きなように音を出しているという印象を受けます。それでも曲が散漫にならず、それどころが情景が浮かんでくるのはやはり高度なテクニックがあるからでしょう・・・
 このバンドはよく「和製JAPAN」みたいな印象を受けるという話を聞きます。しかし自分はそこまでJAPANを聞き込んでいるわけではないのでこの評価が妥当かどうかはわかりません・・・で、自分なりに感じたのは初期ラルク(Album「DUNE」)の印象に近いかな?という気がします。ただし「DUNE」よりもはるかにはっきりと「立春」のほうがイメージを連想しやすいです。デモテープもリリースされていますが個人的には「立春」のほうが好みです。  解散は1995年。解散後はボーカルのいずみさんがAcid Screenで活動していましたがその後は不明です。

注)JAPAN・・・海外のニューウエーブ系(?)バンド。デビットシルヴィアンを中心として結成(?)。既に解散。CDは国内版もあり比較的手に入れやすいです。