空との距離を遙に感じる時季
そのすきまの気流はなつかしい想いに満たされて






帰る場所をさがす午後
あてもなくたどりついた終着の駅
幸福という名のライ麦を運ぶ貨物列車
冷ややかで寛容なる世界






銀の月が
暮れない午後の上空を漂っている







成層圏のFilterを透したその姿は
荒唐無稽なこの世界の影

成層圏を透しふりそそぐ陽光は
蜃気楼のように曖昧に像をむすぶ








時に上空を突き刺す超高層のビルとして
時に大地を被うアスファルトとして
時にそれを彩る樹々として
時に綺麗な人として








虚像と実像の境界は
レンズを透過しフィルム上に情報化すれば
すべては現実化され
それが己の昇華と錯覚を憶え








不安を抹消するための
情報化 現実化
帰れる場所にたどりつくため
割り当てられたプラットホーム











*もう少しつづく*



EOS 1N RS  EF28〜70 f2.8L PLフィルター使用 
FUJI REALA ISO100

レフ板とかストロボなどの補助光は使わず、10月という季節柄特有の
角度のある午後の斜光を使い、また、そのイメージを優先した感じです。
モデルの顔にかかる影やキャッチのない瞳のナチュラルな透明感が
この季節の澄んだ空気感を表現しています、
浮き出しすぎず背景に溶けこむような色の調和が、
一枚一枚の画的なコントラストを制御している感じ...
カナと、思うアキノ