TARGET GEAR

STORY&WORLD

 

 

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  太陽系から遠く離れた地球型惑星カシアスは、銀河標準暦00018に地球連邦政府の第3次恒星間植民計画の対象惑星として選定され、銀河標準暦00020に人類が入植を開始した太陽系外植民惑星である。

銀河標準暦00035、この植民惑星の地球からの完全独立をうたった反地球勢力「カシアス解放軍」が結成された。当所は、地球連邦による圧力に反発していた民衆の支持を受けた運動であったが、組織の利害関係なども働いて、次第に過激な行動が目立つようになっていった。それは、運動初期に掲げられていた理想とは異なり、惑星宇宙港爆破、恒星間貿易船襲撃などの破壊活動を繰り返していた。無差別な破壊活動は、惑星全土を戦乱の渦に巻き込んでいった。 

 

  惑星カシアスには、植民計画がスタ−トした当初から惑星自治政府としてカシアス連邦が、設けられていた。カシアス連邦政府は 、設立当初より地球連邦からの弁務官をオブザ−バ−として受け入れるなど地球連邦と密接な関係を持っていた。しかし、恒星間という想像を絶する膨大な距離は、地球連邦のバックアップに一定の限界を設け、それが原因で「解放軍」が第2の政府といえる状況まで勢力を増大させてしまった。

 

惑星全土に非常事態宣言が出されるほど混迷を深めた状況を打開するために、銀河標準暦00052、カシアス連邦政府と解放軍の代表が惑星アルテアで会談を行った。しかし、交渉は全面的に対立、決裂してしまった。攻して惑星カシアスの覇権をかけた戦いが始まった。

 

開戦当初よりカシアス連邦政府は、兵器技術で後れをとっていた。特に、銀河標準暦00040年代に開発されたカシアス独自の人型陸戦兵器「ギア」の開発では、恒星間軍事企業による技術支援を受けた解放軍と比較すると悲惨な状況であった。

銀河標準暦00058、連邦軍カワサキ中将によって対ギア戦専門の特殊部隊「アルガ」の部隊編成が提唱された。それは大きく遅れたギア開発を一気に最高の水準まで高め、今や戦況を左右しかねないほどになったギア戦での戦いを有利に進めることを目的としていた。

連邦軍の持てるすべての新兵器開発能力を投入、その技術成果を結集して連邦軍初の攻撃型ギア「エクト−ル」が開発された。初期建造計画の5機は、完成後直ちにカワサキ中将率いる特殊部隊アルガに実戦配備された。

 

対ギア戦専門部隊を持たない連邦軍ではエクト−ルのパイロットを選抜するにあたり、シミュレ−タ実験を繰り返した。多角的な検討の結果、民間人を含む異例の選抜によって4人のパイロットが任命された。

 

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