特集 短い列車
2007年の活動テーマとして取り上げることにした短い列車。
短い列車にも色々あります。 都市圏にお住まいの方なら、通勤通学に利用される列車は、6〜8両編成の普通列車や、 8両〜12両編成の快速列車を利用されているので、4両編成でも短いと感じるのでは無いでしょうか。
取材に行った福知山駅で関東方面から旅行に来られたと思しき学生さんが、特急から降り立ち、2両編成の列車をみて、
「なにこれ?短けー」「こんなの走るの?超ウケるんだけど」と、仰っていたのを覚えています。
鉄道好きのおっさんには何がそんなに超ウケるのか理解できませんが、彼らには非常に新鮮な印象だったのでしょう。
(特徴ある顔立ちなので、ある意味ウケる要素を持った電車ですけど)

ここでは管理人の趣味で、的を絞って 単行列車、2両編成、長くても3両編成を中心に取り扱いと思っています。
まずは、実車の取材から始めました。目標は〜可能な限り徹底解剖!?〜です。
第1弾 福知山線 113系3800番台
短い列車、第1弾は113系3800番台です。
福知山線(篠山口〜福知山間)、山陰本線(福知山〜城崎温泉間)で活躍する「113系3800番台」とはこんな 電車です。
写真は、2007年1月17日 福知山線 下滝駅 にて
運用は2両編成です。
大阪寄りがクモハ113-3800
城崎寄りがクモハ112-3800

右の写真、こちら向きの先頭車が、クモハ113で中間電動車モハ113を先頭車改造して生まれました。 改造の際にコスト削減のためベースとなった車体の構体を最大限活かし、 切妻の運転台が設けられました。
独特なお顔以外にも、本系列は色々とおもしろい特徴を有しています。代表格は空調装置だと思うのですが、 大半の編成は見慣れた集中型クーラーと言われる、AU75形が搭載されていますが、 1編成(N2)のみ分散集約型と言われるWAU102が搭載されていたり、 冷房試作車をベースとしているためAU75形の空調装置取り付け位置が車体中央から若干ズレた位置に取り付けられている編成(N1とN8)があったり、 非常に楽しいものです。
その多様な特徴は、以下に示します編成表に従い、編成単位に紹介したいと思います。
113系3800番台の編成表
サイドビューを追加しました。クリックすると大きい画像が別窓で表示されます。

編成番号クモハ112クモハ113
N1 3802 3819
N2 3804 3801
N3 3805 3815
N4 3806 3816
N5 3810 3810
N6 3811 3811
N7 3812 3812
N8 3813 3813
N9 3814 3814

 特徴の紹介
 外観の特徴を出来るだけ写真もしくはイラストで紹介します。
 屋根周り、塗装、窓枠の仕様、床下機器、台車など。
 クーラーなどは、型番、メーカー名、現在の仕様(釣り金具の個数など)の
 詳細も可能な限り解説していきます。
 
 ただいま書きかけです。もうちょっとだけ待って下さいね。
 
 2008-5-28 更新
 N4編成のサイドビューを更新しました。
 デジタル一眼に機材変更して初めてのサイドビューになります。
 いつのまにか、N4編成の国鉄書体がJR西日本の書体に変更されていました。
 
 2008-1-24 更新
 サイドビューを3編成追加しました。
 今回は線路に対して直角にカメラを構えることができず、画像処理でも歪みを補正しきれませんでした。
 
 N3編成
   Wパンタ車です。2008年1月に撮影したので両パンタが上がっています。
   グローブベンチレータの一部を塞いだ寒冷地対策が施されていたのですが全車通常の姿に戻ってます。
   更新工事ならベンチレータ自体を撤去するので少々不気味な変更ですね。温暖化の影響?
 N4編成
   もっとも標準的な外観の3800番台車です。
   この編成の特徴は、形式番号がJR書体でなく少々大きめの国鉄書体で書かれている点です。
 N8編成
   クモハ112は唯一の押込ベンチレータでAU75G搭載車です。相棒のクモハ113はN1編成と同じく
   試作冷房車ベースなので集中型クーラーは車体中央ではなく後位へ変位しています。
 
 
 2007-12-26 更新
 折角サイドビューを掲載したので少し説明をしておきます。
 共通的な特長は、非冷房車を冷房改造した車両なので、集中型クーラーが若干車体中央より変位して搭載されています。
 
 N1編成
   Wパンタ車です。
   クモハ113は試作冷房車をベースとしているため集中型クーラーがかなり連結面寄りに搭載されています。
   クモハ112床下のMG(電動発電機)は103系などでお馴染みの200kWタイプが搭載されています。
 N2編成
   WAU102が搭載されています。クモハ112とクモハ113でWAU102のメーカーが異なります。
   この車両は、MGではなくSIVによって、クーラーなどの電源を供給しています。
 N5編成
   113系初期番代車の特長が色濃く残っている車体です。
   この車両のMGは160kWタイプになっています。(写真で真っ黒な円筒形の部品)
 
 
 2007-11-22 更新
 編成サイドビューを掲載することにしました。文章で説明するより分かり易いですものね。
 私には広田氏の「動止フォトグラフ」のような流し撮りをする腕がないので、定点における連写で撮影し、
 フィルムスキャンした画像をPhotoshopの機能で繋げてみました。
 
篠山口の中線でお昼寝中のN1編成



























第2弾 山陰本線 113系5300番台
短い列車、第2弾は113系5300番台です。
山陰本線(園部〜福知山間)で主に活躍し、ラッシュ時には京都駅でも見ることの出来る「113系5300番台」とはこんな電車です。
写真は、2007年1月17日 福知山駅 にて
この形式の特徴は、よく見ないと気付かないかも知れませんが、 先頭側のドア横戸袋窓が大小2枚連続している点です。 山陰本線 園部〜福知山の閑散地域を走る車輌として短編成、 ワンマン化のため中間電動車ユニットを先頭車改造した際に、 運賃収受の利便性を考慮して乗務員室にドアを近づけるために、こんな模型のような切り接ぎを行ったとか。
第1弾の3800番台も書きかけなので こちらも、なかなか進みそうにないですが、気長にお待ち下さい。

とりあえず、編成表だけ追記しました。
編成番号クモハ112クモハ113
S2 5302 5302
S3 5303 5303
S4 5304 5304
S5 5305 5305
S7 5307 5307
S9 5309 5309
第3弾 山陰本線 113系5800番台
短い列車第3弾は、113系5800番台です。
この列車も山陰本線で主に活躍しています。日中は福知山〜園部でのローカル運用に就いています。

車両の特徴は、空調装置がAU75ではなくWAU202の床置きタイプとなっていることでしょうか。
そのため、連結面のBOX席が撤去され、空調装置が置かれています。
屋根上の熱交換器は、パンタ車は車体中央の側扉に、パンタなし車は後位側扉の位置を中心に搭載されています。

とりあえず、編成表だけ追記しました。
編成番号クモハ112クモハ113
S33 5803 5803
S77 5807 5807
S99 5809 5809
第4弾 山陰本線 115系6000番台
第5弾 山陽本線 213系
短い列車第5弾は、213系基本番台です。

瀬戸大橋線で快速マリンライナーとして活躍していましたが、 現在ではその座を、JR四国5000系、JR西日本223系5000番代に譲り 赤穂線、伯備線でのワンマン運用を主として山陽本線でも活躍しています。
213系は全車が岡山電車区に所属し、C編成として3両編成と2両ワンマン編成に組成されています。 一部の3両編成を除き車両はワンマン改造を受けており、ワンマン出入り口表示機の増設が外観上の特徴となっています。

また、ワンマン改造に伴う短編成化により、サハ213の一部は鋼製運転台を増設しクハ212-100番代に改造されています。