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| - 前立腺癌とPSA検査 - |
前立腺癌は、今日本で急増しており、あと10年もすると肺癌に次ぐ第二位の癌になると
予想されております。
前立腺癌は、初期症状が全くと言っていいほどなく、知らないうちに進行しやすい癌です。
進行した状態になると、尿道を圧迫して排尿が困難になったり、排尿痛、血尿が出たりします。
どの癌にも言えることですが、やはり早期発見が大切です。
ここでは、そんな前立腺癌の有無を調べる血液検査PSAについてご説明いたします。
PSA(前立腺とくいこうげん)検査のPSAとは、前立腺の細胞が作っている
たんぱく質のひとつです。
PSAの大部分は精液の中に含まれ、精液を溶かす働きをしており、
精子の動きを助けるとされています。
このPSAのごく一部(0.1%以下)のみが血管内に入り、その基準値は
血清1mlあたり4ng(ナノグラム)以下とされています。
よって、この数値が高いほど前立腺癌の可能性が高いということになるのです。
しかし注意しなくてはならないのは、このPSAは癌以外にも高くなることがあるということです。
性交後、直腸診の後、尿道からの様々な処置の後や、さらに、前立腺肥大症や前立腺炎でも
PSAは上昇するのです。
数値が4ngを超えているから、即、前立腺癌ということではありません。
PSA値が4〜10の場合、25%の方に癌が見つかるとされており、
10を超えると50〜70%の方に見つかります。
4〜10の方、すべてに前立腺生検(前立腺の一部を採取する検査)をすればいいのですが、
いわゆる不必要な検査を増やすことになりかねず、
そこでPSAの精度を上げるための様々な検討がなされているところです。
また、PSAの値が4以下だから前立腺癌ではないとも言い切れません。
癌患者の25%は4未満だったとか、PSAだけでの検索では20%の癌を見逃すとも言われ、
特に若年者のPSA値は、基準値以下であっても判断には最新の注意が必要なのです。
現在、最も有用な検査として、直腸診(肛門から前立腺を触る検査)とこのPSA検査が基本です。
これらに異常を認められたら、前立腺生検で癌の有無を検診するということになります。
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| − 前立腺癌の治療法 − |
上記でご説明しました検査によって、癌が見つかった場合、もっとも適した治療法を
ご家族も含め、相談しながら決めることになります。
治療としましては、
@ 手術(開腹・腹腔鏡下)
A 放射線療法(外照射・小線源治療)
B 内分泌治療(抗男性ホルモン療法)
C 化学療法(抗癌剤使用)
が、あります。
治療法を選ぶにあたって、まず、病変の広がりを知ることが大切です。
CTやMRI、骨シンチなどで、前立腺内に限局(留まっている)しているか否かを調べます。
限局癌では、すべての治療法が有効であり、完治目的で、手術、放射線療法を考えます。
ただし、高齢の方や、他に重い病気を持たれている方は、手術が不可能な場合があるでしょう。
また、限局癌でも、治療前のPSA測定値が20以上であったり、生検組織で悪性度の高い場合、
手術成績はやや落ちるとされております。
残念ながら他臓器に広がっている場合は、内分泌療法(注射と経口薬が標準)が適応となります。
効果は、一部(悪性度が高いとき)を除き、非常に有効です。しかし、数年〜十数年後、治療が
無効となることがあります(再燃)。
治療開始後の効果を、5年後の生存率で見ますと、
限局癌で70〜100%、局地浸潤癌で50〜80%、進行癌で20〜50%とされております。
前立腺癌は、ゆっくりと進行することが多く、再燃や術後や放射線治療後の再発を監視する
目的で、定期的にPSA検査をしながら、長期に経過することが大切です。
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